【完全ガイド】KUSANAGI環境のWordPressを別サーバーへ移行する方法(migrateコマンド)
WordPressを高速に動かすための環境として人気の KUSANAGI。
VPSの乗り換えやサーバーのリプレイスなどで、KUSANAGI環境を丸ごと別サーバーへ移行したい場面は意外と多いものです。
しかし実際にやろうとすると
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WordPressのデータベース移行はどうするのか
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設定ファイルはコピーすればいいのか
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SSL証明書は移行できるのか
など、悩むポイントがたくさんあり躊躇してしまいますよね。
そこで便利なのが、KUSANAGIに標準搭載されているmigrate コマンドです。
この機能を使えば、WordPressのファイル・データベース・設定をまとめて移行できます。
この記事では、KUSANAGI環境のWordPressを安全に移行する手順を初心者向けにわかりやすく解説します。
KUSANAGI環境を移行する基本の流れ
まずは全体の流れを把握しておきましょう。
KUSANAGIの移行は、次の6ステップで進めます。
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移行前の環境を確認
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移行元サーバーをアップデート
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PHP・MariaDBのバージョンを揃える
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migrateコマンドでエクスポート
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移行先サーバーでインポート
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DNSを切り替える
この手順で進めれば、WordPressサイトをほぼそのまま別サーバーへ移行できます。
移行前に確認しておくべきポイント
作業を始める前に、必ず次の点をチェックしておきましょう。
PHPとMariaDBのバージョン
移行元と移行先で、次のバージョンを揃えておくことが重要です。
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PHP
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MariaDB
バージョンが異なると
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WordPressが正常に動かない
-
プラグインエラーが出る
などのトラブルが発生することがあります。
最近の一般的な構成は以下です。
| ミドルウェア | 推奨バージョン |
|---|---|
| PHP | 8.1以上 |
| MariaDB | 10.5以上 |
SSL証明書の扱い
Let’s Encrypt を使用している場合、SSL証明書は基本的に移行先で再取得します。
理由は、証明書がサーバー環境に依存しているためです。
作業の流れは以下になります。
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移行元で証明書更新を停止
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DNS変更
-
移行先でSSL再発行
移行元サーバーを最新状態にアップデート
移行前に、OSやパッケージを最新状態にしておきます。
KUSANAGI9の場合
kusanagi restart
KUSANAGI8の場合
kusanagi restart
アップデート後、WordPressサイトが正常に表示されるか確認しておきましょう。
PHPとMariaDBのバージョンを揃える
次に、移行先と同じミドルウェアバージョンに揃えます。
MariaDBをアップグレードする例です。
KUSANAGI9
KUSANAGI8
アップグレード後は必ず
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サイト表示
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管理画面
-
プラグイン
が問題なく動くか確認しましょう。
migrateコマンドでWordPressをエクスポート
準備が整ったら、いよいよデータをエクスポートします。
コマンドは次の通りです。
プロファイル名は、KUSANAGIで作成したサイトの名前です。
エクスポートが完了すると、次の場所にバックアップファイルが生成されます。
作成されるファイル例
このアーカイブには次のデータが含まれています。
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WordPressファイル
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データベース
-
KUSANAGI設定
-
SSL証明書
-
Nginx設定
つまり、サイト環境を丸ごとバックアップした状態になります。
移行ファイルを新サーバーへ転送
作成したバックアップファイルを、新しいサーバーへ転送します。
一般的には次の方法が使われます。
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scp
-
rsync
-
SFTP
scpの例
転送が完了したら、移行先サーバーで作業を行います。
移行先サーバーの初期設定
まずKUSANAGIをインストールし、初期設定を行います。
例:
kusanagi init
設定内容
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管理パスワード
-
DB rootパスワード
-
PHPバージョン
-
MariaDBバージョン
移行元と同じ構成にしておくのがポイントです。
migrateコマンドでインポート
転送したバックアップファイルを使って、サイトを復元します。
処理が完了すると、
にWordPress環境が展開されます。
この時点で、サイト自体は新サーバーで動作可能な状態になっています。
hostsファイルで動作確認
DNSを変更する前に、必ず動作確認を行いましょう。
PCのhostsファイルを編集して、ドメインを新サーバーIPへ向けます。
例
確認するポイント
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トップページ表示
-
管理画面ログイン
-
画像表示
-
プラグイン動作
問題がなければ次へ進みます。
SSL証明書を再設定
DNSを新サーバーへ向けたあと、SSL証明書を再取得します。
これでLet’s Encrypt証明書が再発行されます。
移行後に確認すべきポイント
移行後は次の点も確認しておきましょう。
cron設定
WordPressの自動処理などでcronを設定している場合、手動で再設定が必要です。
メール設定
Postfixなどを使っている場合はメール送信設定を確認します。
キャッシュ
キャッシュ系プラグインは、一度クリアしておくと安心です。
まとめ:KUSANAGIの移行はmigrateコマンドで簡単
KUSANAGI環境のWordPress移行は、
migrateコマンドを使えば非常にシンプルに行えます。
基本の手順は次の通りです。
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移行前に環境を確認
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サーバーをアップデート
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PHP・MariaDBを揃える
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migrateでエクスポート
-
新サーバーでインポート
-
DNS切り替え
この流れで作業すれば、WordPressサイトを安全に移行できます。
サーバー乗り換えや環境再構築を考えている場合は、ぜひKUSANAGIのmigrate機能を活用してみてください。
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