KAIWEETSのスマートデジタルマルチメーターKM601の使い方をマニュアル的に紹介しています。
スマート(AUTO)測定モード
スマートモードでは直流電圧・交流電圧、抵抗値、導通を自動的に判断して測定します。
KM601の電源を入れてすぐがこのモードになっています。
本体上部右側の電源ボタンを約2秒間長押しして電源をオンにします。
画面に「Auto」と表示されポインタが電圧、抵抗、導通の箇所を自動で移動する状態になりスマートモードになります。
黒色のプローブをCOM端子に挿入します。赤色のプローブを右側の端子に挿入します。
使用前に確認のために赤色のテストリードと黒色のテストリードを接触させてほぼ0Ω表示になり導通ブザーが鳴るのを確認します。
測定対象にテストリードを当てると自動で判断して測定値が表示されます。
交流電圧の場合は電圧と周波数が表示され、それ以外の場合は測定値と周囲温度が表示されます。
手動モード
交流・直流電圧測定
電源を入れて先述のスマートモードの手順でテストリードの確認まで行います。
本体中央の赤色のボタン「AUTO FUNC」を押して電圧測定の「V」を選択します。
直流電圧測定
画面左側に「DC」が表示されて直流電圧測定モードになります。
直流電圧測定モードでは電圧表示の上に周囲温度が表示されます。
赤いテストリードを+極に、黒いテストリードを-極に当てて測定します。
交流電圧測定
右上の「SEL」ボタンを押すと画面左側に「AC~」が表示され交流電圧測定に切り替わります。
テストリードを測定対象に当てて計測します。
交流電圧測定モードでは電圧表示の上に周波数が表示されます。
抵抗値測定
電源を入れて先述のスマートモードの手順でテストリードの確認まで行います。
本体中央の赤色のボタン「AUTO FUNC」を押して抵抗値測定の「Ω」を選択します。
テストリードを測定対象の抵抗に当てて測定する。
導通チェック
電源を入れて先述のスマートモードの手順でテストリードの確認まで行います。
本体中央の赤色のボタン「AUTO FUNC」を押して導通チェックを選択します。
測定対象にテストリードを当てて導通があるとブザーが鳴り、本体上部のランプが点灯します。
ダイオード測定
電源を入れて先述のスマートモードの手順でテストリードの確認まで行います。
本体中央の赤色のボタン「AUTO FUNC」を押してダイオードを選択します。
赤のテストリードをダイオードのアノード、黒をカソードに接続します。
アノードカソードを逆に接続するとOL表示になります。
正常な場合は電圧が表示されます。
静電容量測定
電源を入れて先述のスマートモードの手順でテストリードの確認まで行います。
本体中央の赤色のボタン「AUTO FUNC」を押してキャパシタを選択します。
赤を+側、黒を-側に当てて待ちます(測定には少し時間がかかります)
交流・直流mV電圧測定
電源を入れて先述のスマートモードの手順でテストリードの確認まで行います。
本体中央の赤色のボタン「AUTO FUNC」を押して抵抗値測定の「mV」を選択します。
モードに入った状態では直流測定モード(DC)になっていますので、必要に応じて右上の「SEL」ボタンを押して交流測定モード(AC)に切り替えます。
交流測定モードでは電圧の上に周波数、直流測定モードでは周囲温度が表示されます。
周波数・デューティ比測定
電源を入れて先述のスマートモードの手順でテストリードの確認まで行います。
本体中央の赤色のボタン「AUTO FUNC」を押して抵抗値測定の「Hz%」を選択します。
温度測定
K型熱電対の赤色のプラグを右側端子、黒色をCOM端子に挿入します。(テストリードが挿入されている場合は抜いてから差し込みます)
本体中央の赤色のボタン「AUTO FUNC」を押して抵抗値測定の「℃/℉」を選択します。
熱電対を測定対象に当てて温度を測定します。
NCV(非接触電圧検出)
本体中央の赤色のボタン「AUTO FUNC」を押して抵抗値測定の「NCV/Live」を選択します。
テストリードは使用しません。
本体上部のNCVセンサーをテスト対象に近づけます。
弱電界が検出された場合
ブザーがゆっくり鳴り、本体上部のLEDが緑色に点灯、画面には–Lが表示されます。
強電界が検出された場合
ブザーが素早く鳴り、本体上部のLEDが赤色に点灯、画面には–Hが表示されます。
活線判別
本体中央の赤色のボタン「AUTO FUNC」を押して抵抗値測定の「NCV/Live」を選択します。
右上の「SEL」ボタンを押して「NCV」から「Live」切り替えます。
黒色のプローブをCOM端子に挿入します。赤色のプローブを右側の端子に挿入します。
使用するのは赤色のテストリードのみです。
コンセントに差し込む場合、テストリード先端のキャップがあると差し込めないので取り外します。
キャップを持って回しながら引っ張ると簡単に外れます。
キャップを取り外したテストリードをコンセントに差し込み、
弱電界が検出された場合
ブザーがゆっくり鳴り、本体上部のLEDが緑色に点灯、画面には–Lが表示されます。
強電界が検出された場合
ブザーが素早く鳴り、本体上部のLEDが赤色に点灯、画面には–Hが表示されます。
電流測定(A)
赤いプローブを10A端子、黒いプローブをCOM端子に挿入すると自動的にA測定モードに切り替わります。
モードに入った状態で直流電流測定モード(DC)になっているので、交流電流を測定する場合は右上の「SEL」ボタンを押して交流電流測定モード(AC)に切り替えます。
電流測定(mA)
赤いプローブをmA端子、黒いプローブをCOM端子に挿入すると自動的にmA測定モードに切り替わります。
モードに入った状態で直流電流測定モード(DC)になっているので、交流電流を測定する場合は右上の「SEL」ボタンを押して交流電流測定モード(AC)に切り替えます。
スマートモードに素早く戻る
真ん中の赤い「AUTO FUNC」ボタンを約2秒間押し続けるとスマートモードに戻ります。
便利機能
データホールド機能
測定中に左下の「REL HOLD」ボタンを押すとデータホールド機能になり、ボタンを押した時点の値を表示したままになります。
※NCV、活線判別モードでは無効です。
最大値・最小値表示機能
右下の「MAX MIN」ボタンを押すと最大値・最小値を測定できます。
「MAX MIN」ボタンを約2秒間押し続けると戻ります。
※静電容量、周波数、デューティ比、温度、NCV、活線判断モードでは無効です。
LEDライト機能
本体左側面の懐中電灯のボタンを押すと本体背面のLEDライトが点灯します。
オートパワーオフ機能
本体右側面の「APO」ボタンを押すとオートパワーオフの有効・無効を切り替えできます。
デフォルトで有効になっており、約15分間操作を行わないと自動で電源が切れます。
電源が切れる1分前にビープ音が5回鳴ります。
画面の時計のアイコンでオートパワーオフの有効無効確認ができます。
測定範囲の自動・手動切替
左上の「RANGE」ボタンを押すと手動測定範囲に切り替わります。
「RANGE」ボタンを約2秒間押し続けると自動に戻ります。
※スマートモードではこの機能は無効です。
※電圧、抵抗、mAでのみ有効です。
相対値測定モード
左下の「REL HOLD」ボタンを約2秒間押すと相対値測定のオン、オフを切り替えできます。
※相対値測定は電圧、電流、静電容量の測定に対して有効です。
モードが行き過ぎた場合
モード選択は「AUTO FUNC」ボタンを押しますが、押すと進むけど戻れないですよね。
何回も押して一周して最初に戻るか電源を切るかないように思いますが、「AUTO FUNC」ボタンを長押しすると最初に戻る機能があります。
ですのでモードの前半のほうで行き過ぎた場合は長押しすると最初に戻るので楽です。
メンテンナンス
電池交換
テストリードを取り外して、本体からカバーを外します。
背面のLED下部のねじ(1か所)を外します。
カバーを外して電池を交換します。(単四×3本)
電池を交換したら逆の手順で戻して完了です。
ヒューズ交換
テストリードを取り外して、本体からカバーを外します。
背面のLED下部のねじ(1か所)を外します。
カバーを外してねじ(4か所)を外します。
カバーを外します。ツメでとまっています。
使用ヒューズは
F600mA/250V φ6*32mm
F10A/250V φ6*32mm
KAIWEETSの公式ページで販売されています。
交換したら逆の手順で戻して完了です。
提供:KAIWEETS
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