KAIWEETSのスマートマルチメーターKM601の精度や性能は?実際に使ってHIOKIのテスターDT4256と比較してみた!【レビュー】

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先日レビューしたKAIWEETSのデジタルクランプメーターHT206Dに続いて今回はKAIWEETSのスマートデジタルマルチメーターKM601をレビューします。
手持ちのHIOKI製デジタルマルチメーターDT4256と比較したりしています。

スマートデジタルマルチメーターKM601の機能

KAIWEETSスマートデジタルマルチメーターKM601の機能をまとめました。

  • 交流、直流の電流測定
  • 交流、直流の電圧測定
  • 抵抗値測定
  • 導通テスト
  • ダイオードテスト
  • 静電容量テスト
  • 非接触測定(NCV)
  • 活線判別
  • デューティ比測定
  • 周波数
  • 熱電対温度測定

スマートデジタルマルチメーターKM601の内容

KM601の商品内容

  • マルチメーター本体
  • 本体カバー
  • ケース
  • テストリード(赤、黒)※CAT IVキャップ付き
  • 熱電対
  • 単四アルカリ電池×6本
  • 取扱説明書(英語と日本語)

KM601のサイズ感

縦×横×厚み:165×111×54mm
重さ:266g(テストリード含まず、カバー及び単四電池3本含む)

KM601のテストリード

テストリードはHT206Dと同様で造りはなかなかしっかりしています。
コードの直径は約3.5mmで細いわけでもなく一般的だと思います。
撮影のため先端のCAT IVキャップは外しています。
テストリードをDT4256で抵抗値計測してみましたが、ほぼ0Ωでした。
(正確には000.0Ωだったり000.1Ωとか度外視しても問題ないレベル)
短絡したら絶対毎回0Ωにならないと嫌!って方にはHIOKIのテストリード「L9207-10」がおすすめです。形状もほぼ同じような感じです。


KM601でもそのまま差し込んで問題なく使えて、抵抗値測定モードでプローブを短絡するとバッチリ000.0Ωになり安定していました。
付属のテストリードも決して品質が悪いわけではないです。
短絡状態で000.0Ωだったり000.1Ωだったりするぐらいで度外視しても問題ないレベルです。

KM601のカバー

タフなスマートフォンみたいな外観、ゴムのような少し硬めの丈夫なカバーにKM601本体が入っています。
電池を入れる際などはカバーを外しますが、ピッタリなサイズなので外すのがちょっと大変です。
しかしピッタリフィットで落とした際に外れることはなさそうです。

スマートデジタルマルチメーターKM601を実際に使ってみる

交流電圧測定

コンセントのAC100VをHIOKI DT4256とKAIWEETS KM601で比較してみます。

計測結果は
HIOKI DT4256は100.5V
KAIWEETS KM601は100.9V
両者の差は0.4Vとかなり近い数値となっています。
どちらもTrue RMS(真の実効値)の機種となっています。

直流電圧測定

アルカリ乾電池の電圧をHIOKI DT4256とKAIWEETS KM601で比較してみます。
まずはHIOKI DT4256で計測

続いてKAIWEETS KM601で計測

計測結果は
HIOKI DT4256は1.530V
KAIWEETS KM601は1.535V
両者の差は0.005Vとこちらも近い数値になっています。

抵抗値測定

新品の10KΩの抵抗を測定しました。
HIOKI DT4256は9.95Ω
KAIWEETS KM601は9.94Ω

静電容量測定

新品の100μFの電解コンデンサを測定しました。
KAIWEETS KM601での値は115μFでした。

熱電対温度測定

KM601に熱電対を接続して計測した温度は31℃、温度計は約33℃でした。

NCV(非接触電圧検出)

KM601の正面電源スイッチ横のNCV検出部を近づけると活線かどうかを判別できます。

接地側では何も音は鳴らず、活線では「—H」と表示され、画面上部のLEDが赤く光り、ブザーが鳴ります。

活線判別

NCVは電磁場を検出して活線を検出するのに対して、この機能はテストリードを使用して活線を検出します。
活線に触れさせるテストリードは赤色のみです。
活線判別モードに入るには、NCVのところで「SEL」ボタンを1回押します。
画面に「LIVE」と表示されると活線判別モードになっています。
接地側に差し込んだ場合

活線側に差し込んだ場合

接地側に差し込んだ場合は特に反応はありません。
活線側に差し込むとNCVと同様に「—H」と表示され、上部のLEDが赤く点灯します。

LEDライト点灯

本体裏側にLEDライトが付いていてちょっと手元を照らしたい時に助かります。

スマートデジタルマルチメーターKM601のまとめ

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良いところ

○HIOKI DT4256と比較しても直流/交流電圧、抵抗の計測値に大きな差はなく趣味など一般家庭で使う分にはKAIWEETS KM601でも十分使える性能を持っていることが今回の検証でわかりました。
計測のレスポンスは若干差がありますが、そこは性能差と言うことでしょう。
とはいえそのレスポンス差は「遅い」のではなく、極々微妙な差です。
価格を考えれば十分満足のいく性能だと思います。
○電源を入れてプローブを対象に当てるだけでAC/DC電圧や抵抗値計測を自動で判別してくれるオートモードがすごく便利。
電圧測定や抵抗値測定の場合はモードを切り替えなくても良く、直流か交流かさえ意識せずに使うことができます。
これはテスター初心者にも優しく誰でも簡単に使用することができるので、はじめてのテスターにもおすすめです。
もちろん使い慣れている上級者にもおすすめです。
○電源を入れてモードを選択すると、テストリードを差し込むべき穴が点灯してどこに挿せばよいかを教えてくれるので、電流測定かそれ以外なのかで間違えにくい。
○KAIWEETS KM601は画面が大きく、画面表示の視認性が非常に高いのが特徴です。
明るくない場所での作業でも確実に画面表示の数値を確認できます。
画面の見やすさはHIOKIのDT4256と比べてKAIWEETS KM601の圧勝ですね。
画面の視認性はかなりアドバンテージだと思います。
○KAIWEETS KM601はスマートフォンのような形状で持ち運びしやすく、机の上に置いても手に持っても使いやすい。
○しっかりとしたケースが付属しており、本体やテストリード、熱電対などをまとめて入れておくことができるので使わない時の収納にも持ち運びにも便利。
○購入から3年保証であること。保証期間が長いと安心して使えますよね。
Amazonのレビューで3年保証と言っても問い合わせ先が無いと言うのを見かけましたが、Amazonの注文履歴から出品者KAIWEETSに問い合わせるか、
KAIWEETSの公式サイトのコンタクトページから連絡する方法もあります。
カスタマーサービスのメールアドレスはcare@kaiweets.comです。
KM601 CEマーク認証
KM601 テストリポート

気になるところ

○画面表示側が光沢感のあるプラスチックなので傷がつきやすそう。
傷が気になる方はダイソーのフリーカットの保護フィルムを切って貼ると良いです。
自分は気になるので保護フィルムを貼りました。
○テストリードを差し込む穴が手前側面にあるため、ケースに入れたまま使用できない。
大きな欠点は見つからないですが、この点だけが残念。
https://kaiweets.com

KM601を使用してみた動画

KM601を実際に使用した動画を追加しました


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